無幻真天楼第二部・第五回・参【靴下の魔法】

  • 2013.03.11 Monday
  • 20:49
 「あっちゃんのほうがあっくんより数倍、数百倍可愛いとおもうッ!!」
「やかましいッ!!;近所迷惑だ叫ぶなッ!!でかいのは図体だけにしろッ!!;」
阿耨達が全力で主張して叫ぶと京助もそれをかき消すかのような大声で怒鳴った
「二人ともやかましいっちゃ…」
緊那羅が腕をさすりながらつぶやく
「悠助もそう思うだろ?」
「えっ?」
「悠助は関係ないだろッ!!」
悠助に聞いた阿耨達の前に慧喜が立った
「やっぱり可愛いかどうかは可愛いのに聞かないとって思ってさー」
阿耨達が悠助を見る
「確かに悠助は可愛いけどッ…」
慧喜もちらっと悠助を見た
わけがわからずきょとんとしたままゼンゴを抱いている悠助を見て慧喜と阿耨達がぐっと唇をかむ
「か…わいい…悠助かわいいー!!」
耐え切れなくなった慧喜が悠助を抱きしめた
「あー!ずるい!!慧喜ずるッ!!あっちゃんも悠助抱きしめた…」
「はいそこまで」
阿耨達がのばした腕をマホが掴む
「何する摩護羅迦!!」
「まぁ落ち着け阿耨達」
にっこり笑うマホ
「とりあえずお前がどうしてここに来たのか…聞こうか」
「へくしゅっ!;」
シリアスなシーンをぶち壊したのは緊那羅のクシャミ
「…お前…」
「え…へへ;」
気まずそうに緊那羅が京助の上着を羽織りなおす
「緊ちゃん大丈夫?」
慧喜に抱きしめられたままの悠助が心配そうに緊那羅を見た
「とにかく…プレゼントをもってきたっつー感じじゃねぇっとことはわかってるんじゃね?だとしたらやっぱりあれか?俺とか悠とかか?」
鼻水を啜った緊那羅をかばうかのように京助が一歩前に出た
「きょ…」
そんな京助の更に前に出ようとした緊那羅を京助が止める
「もしかしたらお前かもしれねぇだろ」
「へ…?」
小さくいった京助にきょとんとする緊那羅
「僕様とかいってたやつは操ちゃんを探してた…お前が操ちゃんだったってことばれてたらお前を狙ってきたのかもしんねぇじゃん」
「そんなことはな…」
「いとも限らんだろ」
ふっと振り返った京助

なんとなく今までとは違うような気がして緊那羅が止まった

今までより少しだけ目線が高くなった気がする

肩幅も少しだけ広くなった気がする

声も何となく低くなったような気がする

さっきまで感じなかったのにどうして今こんなにも違う京助に気づいたのか

「な?」
同意を求められてはっとした緊那羅
「で…でも…私は…私だって京助を…」
言いかけた緊那羅の肩から京助の上着が落ちた
あわてて拾い上げる緊那羅
手にした京助の上着は自分には少し大きいことに気づく
出会った時借りた服はぴったりだったのに

いつの間にか大きくなっていた京助

自分とは違い成長していく京助

確実に進んでいる【時】

緊那羅が京助の上着をぎゅっと抱きしめた

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