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    無幻真天楼第二部・第五回・参【靴下の魔法】

    • 2013.05.06 Monday
    • 20:28
     「待て京助」
    歩き出した京助を止めたのは摩護羅迦の声
    「んだよ;」
    「行くなら阿耨達は連れて行くな」
    いつ吸い始めたのか手にしたキセルから煙を吸い吐き出す摩護羅迦が阿耨達を見上げた
    「上の…帝羅の欲しいもの…」
    ちらっと摩護羅迦が京助とその後ろにいる緊那羅を見た
    同時に慧喜が悠助を抱きしめる
    ヒュウと冷たい風が吹き抜けた
    「俺はここが好きだ。ここにいる奴らが好きだ」
    バサバサと摩護羅迦の頭の布が風に揺れる
    「ハヒハヒ!!」
    ぶんぶんと両手を振ってアサキンが阿耨達の前に立った
    「全力で守るぞ?」
    ニッと笑った摩護羅迦の口元からタバコの煙が出た
    「わ…」
    【私も】と言いながら前に出ようとした緊那羅を京助の腕が止める
    「きょ…」
    下がらない京助の腕と振り返らない京助
    緊那羅が羽織っている京助の上着をぎゅっとつかむ
    「ゴ等もっ」
    悠助の腕からするっと抜け出たコマとイヌがくるっと宙返りをしてゼンとゴの姿になると摩護羅迦に並んだ
    「かっ…わッ」
    その姿を見た阿耨達が目をキラキラさせてゼンゴを見下ろす
    「ええええー何々!!もふもふワンコがこれまた可愛い格好になるの反則だろー!!えええー!!やだもうー!!」
    興奮して一人盛り上がる阿耨達に摩護羅迦以外の全員がぽかんとした
    「えへえへ…可愛い…」
    しゃがんでゼンゴと同じ視線の高さになった阿耨達がニヤる
    「き…気持ち悪いんだやな;」
    「こ…こわいんだやな;」
    ザワワワっと全身の毛を震わせたゼンゴが摩護羅迦の腰にしがみついた
    「怖くない怖くないーおいでおいでー」
    エヘラエヘラ笑う阿耨達が手招きする
    「いやなんだやなー!!」
    「うわあああああんッ!!;」
    「こらこら;上るな上るな;」
    恐怖のあまり摩護羅迦に上る二人
    「摩護羅迦ずるい…いいなぁ…あっちゃんにもしてほしいなぁ…」
    「ハヒハヒ…」
    しょぼくれた阿耨達の頭をアサキンが背伸びして撫でた
    「なんなんだアイツ;本当に…」
    ようやく下がった京助の腕
    その腕を緊那羅が掴んだ
    「どうし…」
    腕から手へ手を滑らせた緊那羅が京助の手を握る
    「…やっぱり京助…おっきくなってるっちゃ」
    「は?;」
    京助の手を持ち上げて掌を合わせた緊那羅
    「ほら少し手、おっきくなってるっちゃ」
    「そう…か?;ってかなんで今…;」
    掌を合わせたまま京助が緊那羅に聞く
    「京助は少しずつだけどちゃんと大きくなってるんだなって…思ったんだっちゃ」
    「まぁ…成長期なんだろ」
    「…うん…そう…だっちゃね」
    合わせた掌
    緊那羅の指が折れて京助の手をつかんだ
    「京助の時は…流れてるんだっちゃね」
    「へ?;」
    「ううん;なんでもないっちゃ;…京助の手あったかいっちゃねっ;」
    ぽつり呟いた緊那羅がそのつぶやきをかき消すかのように苦笑いをしながら京助の手を放す
    それを見ていた悠助が慧喜の手をつかんだ
    「悠助?」
    そして掌を合わせる
    「まだ慧喜の方がおっきいや…」
    合わせた手を見て悠助ががかりする
    「早く大きくなりたいなー…慧喜より大きくなって慧喜と結婚するんだー」
    「悠助…うんっ!!」
    慧喜が嬉しそうに悠助を抱きしめる
    「こらこらそことそこ」
    両肩にゼンゴを乗せた摩護羅迦が呆れたように京助達を見る
    「イチャイチャしてんだやな」
    「ラブラブなんだやな」
    「緊張感ないんだやな」
    「まったくなんだやな」
    ゼンゴも摩護羅迦の肩の上でヤレヤレと両手を上げて首を振った
    「いつ、誰が誰とイチャイチャしたんだっつーの!!;」
    京助が怒鳴るとゼンゴと摩護羅迦がそろって京助と緊那羅を指さした
    「してねぇッ!!;」
    それに対して京助がまた怒鳴る
    「へくしょッ;」
    その怒鳴り声とほぼ同時に緊那羅がくしゃみをした
    「くしゅッ;」
    「くしゅッ;」
    続いてゼンゴもくしゃみをする
    「へ…っくしょぉッ!;」
    更に京助もくしゃみをすると木の枝に積もっていた雪がどささーっと落ちた
    「とにかく…早く家はいるべ;」
    鼻水を啜る京助が言う
    「あっちゃんお兄さんは?」
    慧喜に手を引かれ歩き出した悠助が聞いた
    「ねぇあっちゃんお兄さんは来ちゃだめなの?寒いのに?」
    悠助が阿耨達を見ると京助達も阿耨達を見た
    「ねぇ京助…ダメなの?」
    「なぜ俺に聞くか;…まぁ…絶対何もしねぇっつーんなら…」
    ちらっと緊那羅を見た後に京助が言うと阿耨達がアサキンを抱き上げて
    「絶対しないっ!!」
    満面に笑みで親指を立てた



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