無幻真天楼第二部・第五回・参【靴下の魔法】

  • 2013.09.05 Thursday
  • 22:11
 「ハヒィ…」
靴下を手に取ったアサキンがまじまじとそれを見る
「…靴下に興味あんのか?」
京助がボソッと言う
「靴下…そういえば…どうして靴の上に履くのに靴下っていうんだっちゃ?」
「…お前…前にもそんなこと聞いてこなかったか?;」
「きい…たかもだけどあの時は京助答えてくれなかったっちゃ」
「…気のせいだ」
京助がぐびっとお茶を飲みほした
「それ…そうやっておくと欲しいものがもらえるんだってさ」
矜羯羅が言う
「ほしいもの?」
阿耨達がきょとんとして靴下とアサ菌を見た
「ハヒー」
阿耨達に見られたアサキンが靴下をペチペチと叩く
「欲しいんかの」
阿修羅が言うとカッと阿耨達が阿修羅を睨んだ
「ハ…ハハァ〜;」
苦笑いで阿修羅が顔をそらすとクックックとマホが笑う
「ほしいのか?」
「ハヒ!」
京助が聞くとアサキンが頭が取れるんじゃないかというくらいの勢いで頷いた
「へぇ…ほしいものあるのか?」
「ハヒハヒー…ハヒ!!」
マホが聞くとアサキンがもう一つ靴下を掴む
「二つ…ほしいみたいだけど」
「…ね」
ヘラッと笑った制多迦がお茶を飲んだ
「しゃぁねぇなぁ;俺のでいいか?」
京助が立ち上がる
「あ…私のでも」
緊那羅も立ち上がろうとテーブルに手をついた
「アホ;片チンバになるだろが;」
「かたちんば?」
「あー…片方ずつになる…っていえばいいか?だから俺のワンセットやりゃ解決すんだろ」
思い切り方言で言った京助が訂正して茶の間から出ていく
「ハヒ」
トトトっとアサキンが阿耨達に駆け寄ると阿耨達の膝をペチペチ叩いた
「アサキン…そうか…そうだな…」
阿耨達の顔がほころんでアサキンの頭を撫でる
「…よくわかるのー…さすが飼い主っつーかあれやの」
「またにらまれるぞ」
マホに言われて阿修羅がぐっと言葉を飲み込んだ
「白でいいか?一応新品」
京助が白い靴下を手に茶の間へと戻ってくるなりアサキンが京助のもとへかけていく
「ハヒーン」
「…懐いてるっちゃ…」
京助の足にスリスリしているアサキンをみて緊那羅が呟いた
「でもこんなのに本当に欲しいものが入るの?」
矜羯羅がツリーにぶら下がってる靴下を手にして聞く
「あー…まぁ…えー……;クリスマスだから」
聞かれた京助がどもりながら答える
「クリスマスってぇのはなんか魔法がかかるらしいからのー…いつもは普通の靴下でもクリスマスだけは魔法がかかるんかもしれんきに」
「魔法?」
「そうだ!!ナイス阿修羅!!!」
京助が阿修羅を讃えた
「魔法…」
「ハヒィ」
京助から靴下を受け取ったアサキンが再び阿耨達のもとへかけていくとクイクイを阿耨達の服を引っ張る
「…えりたいんじゃない?」
制多迦が言うとアサキンが頷いた
「…そうだな…早くあげたいよな」
阿耨達がボソッと言ってアサキンを撫でる
「またくりゃいいじゃん。なんもしねぇなら別にいつ来てもいいけど」
京助が言った
「そか」
阿耨達が笑って立ち上がる
「またね」
矜羯羅が手を振ると制多迦もヘラッと笑って手を振った
一礼した阿耨達がスゥッと姿をけした

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