無幻真天楼第二部・第五回・四【ゆき ◆

  • 2013.10.10 Thursday
  • 06:52
「あれ?京助…?」
「おう」
廊下で洗濯物の入ったかごを持った緊那羅と京助が出会った
「学校どうしたんだやな」
緊那羅の足元にいたコマが聞く
「この吹雪でオヤスミ」
「オヤスミ…って」
ガタガタと家が吹雪で揺れる
「オヤスミったらオヤスミなんだよ;っと;」
背中に何かがぶつかって前のめりになった京助が自分の絵中を見た
「京助学校とかいうのいかねぇあるか?」
「京助オヤスミあるか?」
「まぁ;」
背中には阿分がくっついていた
「ずっといるあるか?」
「…まぁ」
京助が答えると阿分が尻尾を振りきれるんじゃないかというくらいに振る
「嬉しそうだっちゃね阿分」
「緊那羅もうれしそうなんだやな〜」
コマが突っ込むと緊那羅がぎくっと肩を上げた
「コっ…;」
「ハラヘリなんだやな〜」
コマが京助の横を通って茶の間へと向かう
「……;」
「……;」
ゴウゴウという風の音が薄暗い廊下に響く
洗濯かごを持ったままの緊那羅と背中に阿分をくっつけた京助がただ沈黙していた
「緊那羅洗濯物干さないあるか?」
「えっ!?;あ…そ…そうだっちゃねッ;」
分に突っ込まれて緊那羅が小走りで京助の横を通る
ふわっと香った柔軟剤の匂い
振り向くと緊那羅が和室に入って行くのが見えた
「京助?」
「んあ?」
「どうしたあるか?」
「べつにー」
しばらくそのままだった京助に阿が声をかけるとわざとらしく京助が伸びをして答えた後自室へと向かい足を進める
襖に手をかけようつぃてふと手を止めた京助が自分の手を見た

『ほら少し手、おっきくなってるっちゃ』

緊那羅が言った言葉を思い出す
「おっきく…なってんのか?」
確かに重ねた緊那羅のては自分より少し小さかった
「…そういや…あいつらって…成長すんのか?」
「独り言あるか?」
ぼそっと言った京助に分が聞く
「まぁそう思っとけ;」
襖を開けながら京助が返した


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