無幻真天楼第二部・第五回・四【ゆき ─

  • 2014.07.21 Monday
  • 14:37
「誰が旦那だ誰がッ!!」
「オライじゃねぇってかるらん;」
そこにいたのは阿修羅、しかし先ほどの声はマホのものだった
すっと立ち上がった沙紗…乾闥婆が阿修羅の前に立つと
「キャー!!!;」
ためらいもなく阿修羅の服の中に手を突っ込んだ
「ぐえっ;」
しばらくして聞こえた一言
阿修羅の服から手を抜いた乾闥婆の手は握られていた
「やだー!!オライもうお嫁に行けなーい;」
阿修羅がなよなよとその場に座り込む
「乾闥婆…;そろそろ放してやらんと摩護羅迦が…」
迦楼羅がびくつきながら乾闥婆に声をかけると乾闥婆がため息を一つつき手を広げた
「…マホ…?」
乾闥婆の手の中で伸びきっているマホ…もとい白蛇を京助がツンツンとつつく
「ま…ごらか…?」
緊那羅も京助の隣から乾闥婆の手の中を覗き込んだ
「差し上げます」
「えっ!?;ちょ…」
乾闥婆が緊那羅に白蛇を押し付ける
「だっぱがオライの乳首さわったぁー」
「あなたもだまりますか?」
にっこり笑ったままの乾闥婆が阿修羅に言った
「んっんんっ;」
仕切り直そうか、という合図なのか迦楼羅がわざとらしい咳払いをする
「はなしを…「何の用ですか?」
迦楼羅の発言を乾闥婆の発言がかき消した
「あー…オライたちは…」
「暇つぶし」
「おも…っ;」
いつの間にかいつもの人型に戻っていたマホが緊那羅の膝の上で言った
「…降りろよ;」
横で京助が言う
「なんだー京助ヤキモチかー?安心しろ俺は京助も好きだぞ」
「ちが…っおんもてぇッ;」
緊那羅の膝から京助の膝に移動したマホ
「ちょ…!!京助から離れろっちゃッ!!」
緊那羅がマホの襟首を掴んで京助の膝から引きずり下ろした
「狭いよ」
矜羯羅の方に倒れてきたマホの頭を矜羯羅が足で押しもどす
「この部屋が一番あったかいからみんな集まるんだー」
慧喜の膝の上で悠助が言う
「せっめぇ…;」
京助が壁に背をつけた
「…んがら」
制多迦が膝を叩くと当たり前のようにこんがらが腰掛ける
「迦楼羅」
「なっ!?;」
乾闥婆が膝を叩いて迦楼羅を呼ぶと迦楼羅が真っ赤になった
「狭いんですから恥かしがってる場合じゃないでしょう?」
迦楼羅の手を引っ張る乾闥婆
「わっ…ワシが座る方なのか…?;」
「当たり前でしょう?小さいんですから」
「しかし…ッ;」
「かるらぁんすわらせてもらったらぁー?」
いつの間にか阿修羅の膝の上にいたマホがニヤニヤしながら迦楼羅に言った
「ほら」
マホを睨みながら真っ赤な顔をした迦楼羅が乾闥婆の膝に腰を下ろすと
「いいな…」
隣で烏倶婆迦が呟いた
「…座りますか?迦楼羅もうちょっと左にずれてください?」
「なっ…座れと言ったりずれろと言ったり…」
ブツブツいいながら迦楼羅がずれて出来たスペースに
「どうぞ」
烏倶婆迦を招いた
「…いいの?」
「ええ」
乾闥婆が優しく烏倶婆迦に微笑みかけると
「フン」
迦楼羅がそっぽを向いた

 

スポンサーサイト

  • 2017.07.31 Monday
  • 14:37
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    コメントする








        
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    PR

    calendar

    S M T W T F S
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    << August 2017 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recommend

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM